動画をかっこよく撮影するための、撮影用ターンテーブルをつくります。3Dプリンターパーツとステッピングモーター、esp32開発ボードを組み合わせています。
製品のプロモーション映像などで、製品が回転している動画を見ることがありますが、あれカッコイイですよね。そこで、3Dプリンターとステッピングモーター、ESP32開発ボード(Arduino)を使って手作りしてみることにしました。
材料はこちら
3Dプリンター用の.stlデータはThingiverseからダウンロードしてください。

パーツを組み付けると、このような感じになります。土台のパーツにステッピングモーターを取り付け、4ヶ所のローラーとシャフトを土台に取り付けたら、最後に回転台をステッピングモーターの軸にあわせて取り付けます。
配線しよう

配線の様子はこのような感じです。ULN2003ドライバーのボードから出ている配線をそれぞれESPr32のIOポートに接続します。
- IN1 → IO34
- IN2 → IO15
- IN3 → IO35
- IN4 → IO14
また、UN2003の5V電源入力には、MB102電源モジュールから5Vを供給します。GNDも同様にMB102のGNDに接続します。
ESPr32 Developerボードには、USBで電源を供給してもいいですし、「VIN」に電源モジュールから3.3Vを供給してもOKです。GNDの接続も忘れないでください。
プログラミングしよう

まずはArduino IDEの、スケッチ – ライブラリをインクルード – ライブラリを管理 から、「Stepper」ライブラリをインストールします。今回はバージョン1.1.3を使用しました。
#include <Stepper.h>
#define MOTOR_1 (34)
#define MOTOR_2 (15)
#define MOTOR_3 (35)
#define MOTOR_4 (14)
#define MOTOR_STEPS (2048)
// コンストラクタの2番と3番が逆になっているので注意
Stepper myStepper(MOTOR_STEPS, MOTOR_1, MOTOR_3, MOTOR_2, MOTOR_4);
void setup() {
myStepper.setSpeed(10);
}
void loop() {
myStepper.step(2048);
}
今回は一定方向に連続回転させるだけなので、プログラムは非常にシンプルです。連続回転なのでステップは2048でなくてもOKです。
myStepper.setSpeed(10);
このメソッドで回転スピードをコントロールします。
早速動かしてみよう
ほぼ期待どおりの動きになりました!撮影時にはケーブルを隠すのにちょっと苦労しました。配線は背景と同じ色の被覆をするなど工夫したほうがいいかもしれませんね。
工夫したこと

ローラー部分は、当初ベアリングを使おうかと思いましたが、作れる部品はぜんぶ3Dプリンターで作りたかったので、ローラー状の部品を作ってベアリングがわりにしました。クリアランスには気を使いました。

スラニューで利用しているEnder-3 Pro 3Dプリンターは、約3万円とかなり安いにもかかわらず、積層ピッチ0.12mmでの出力も可能で、こんな細かい部品も出色できてしまいます。3Dプリンターをはじめて買う方には、かなりおすすめの機種です。
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