Source: The Verge
中国のドローンメーカー「Ehang」が、初めて米国での無人エア・タクシーのデモフライトを実施した。巨大ドローンさながらの電動2人乗りの機体は、火曜日の午後ノースカロライナ州ローリーの南にあるテストトラックの上を5分間飛行した。
このイベントには、州知事のロイクーパーを含む約100人が参加。

Ehang社が、米国FAAから飛行許可を得たのは初めてであり、乗客を載せた運用に向けて一歩を踏み出したといえる。
電動の16個のローターを装備した「Ehang 216」と呼ばれるこの機体は、時速80マイル(約129キロ/h)で、あらかじめ予定されていたルートを飛行した。

機体の重量は600ポンド(約272kg)で、同社いわく500〜600ポンドの貨物や乗客を運ぶことができる。まだ開発の初期段階にあり、現時点では観光用途にとどまっているようだ。
Ehang社は、中国・オーストリア・オランダ・カタール・UAE、そして今回米国で、あわせて2,000回を超えるテストフライトを実施してきた。同社はNasdaqで株式公開を行ったが、株価は振るっていないようだ。
同社は中国当局から、広州でコマーシャルフライトの許可を取得している。また、広州政府と協力して航空管制センターの設置にも取り組んでいる。これに関連し、飛行ルートの拡大や、軽量の医療用品の配送なども計画しているようだ。

日本国内ではSkyDrive社が、昨年の12月に有人飛行試験を開始し、2020年夏にはデモフライトを計画している。
このように、いわゆる「人が乗れるドローン」「空飛ぶクルマ」は遠い未来の話ではなく、ぼくたちが想像しているよりずっと早く一般化してしまうのかもしれない。
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