2019年の夏に、無線LAN製品の普及促進を図る団体WiFiアライアンスが、次世代高速無線LAN規格「Wi-Fi 6」の認定プログラムを正式に開始しました。正式名称は「802.11ax」といい、今回のWi-Fi 6からこのような呼称になるようです。
従来のIEEE802.11nの性能との比較
伝送規格 | IEEE802.11n | 802.11ax (Wi-Fi 6) |
周波数帯域 | 2.4 GHz帯 5 GHz帯 | 2.4 GHz帯 5 GHz帯 |
伝送速度(最大・理論値) | 600Mbps | 9.6Gbps |
策定時期 | 2009年9月 | 2020年ごろ |
最大スループットが実に9.6Gbpsと向上していることが特徴で、これだけの速度があれば屋外での高解像度の動画ストリーミングなどにも余裕で対応できることになります。
安定性の向上もポイント
Wi-Fi 6は複数の端末へのストリーミング性能を向上させることに注力しています。具体的には、同時に12ストリームに対して通信ができる「スケジューリング」と呼ばれる仕組みにあり、屋外Wi-Fiなどで同時に複数の端末が接続を行ったとしても、伝送待ちのない状態で利用することができます。
また現在のWi-Fiは、伝送距離ぎりぎりの位置では通信状態が著しく悪化しますが、「Wi-Fi 6」は伝送距離ぎりぎりの距離でも、通信品質がある程度保たれるといいます。
各メーカーがWifi 6対応へ
サムスンのスマートフォン「Galaxy S10」「Galaxy Note10」や、AppleのiPhone 11などはWifi 6 に対応しています。すでにWi-Fi 6対応している室内用のWifiルーターとiPhone 11を組み合わせて、下りで800Mbpsを叩き出したというレビューもネット上に上がっています。
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