これは、Apple製品間で充電器を使いまわして大丈夫なの?という疑問にお答えする記事です。
MacBookやApple製品を複数持っている方は、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。それは「ワット数が違うApple純正の充電器を代用しても、充電する機器は壊れないの?」という疑問です。
コネクタの形状が同じであれば充電できるため、何となく普段から異なる機種のACアダプタを代用している方が多いと思いますが、何となく心配です。
そこで今回、スラニューでは「Appleの87W充電器(MacBook Proに付属)で、MacBook 12インチ(純正だと29WのACアダプタが付属)を充電すると電力値はどうなるのか。相手の機器が壊れたりしないのか。」という実験を行いました。
Appleの87W充電器のスペック

MacBook Pro 15インチ(A1707)付属の、純正のACアダプタのスペックです。
- 20.2V/4.3A(USB PD)or
- 9V/3A(USB PD)or
- 5.2V/2.4A
本体にはこのように表記があり、20ボルトでのUSB-C PD急速充電から、iPhoneへの急速充電規格の9V、通常のUSB規格の5Vでも給電を行うことがわかります。
USBのさまざまな充電規格についてはこちらのページで解説しています。
それでは実際に充電してみて、どのような電力値で給電されるのかを計測してみましょう。
まずはMacBook Proへの充電

多少数値には誤差がありますが、おおむね20V/4Aの80ワットで給電されました。上限値の87ワットではないですが、このへんはバッテリーやPCの利用状況によって変わるのかもしれません。ひとまず、MacBook Proへの給電は80Wです。
それでは、MacBook 12インチにチャージしてみます。

実験するまでもなく、いつも87W充電器を使ってしまっているので「機器が壊れるかも」という不安は特に感じないまま、USB Type-Cポートにケーブルを刺してみます。
87ワットのApple純正充電器でMacBook 12インチに給電すると、20V/1.5Aの30ワットで給電されることがわかりました。つまり、MacBook 12インチ付属の30W充電器で充電したときと同じく、代用してもちゃんと30Wにコントロールされているということです。
結論
今回の実験では、大きなMacBook Pro用の87W充電器を代用しても、ちゃんとMacBook 12インチに30Wで給電されるということがわかりました。
今後、Apple製品間でいろいろACアダプタを使いまわして、追加で実験をしてみようと思います。
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